チーム医療の中では、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士など、多様な医療スタッフが集まり、治療をサポートしています。それぞれの専門知識や技術を活かすことで、最善の医療を提供することが可能になります。しかし、さまざまな職種のスタッフが連携する在り方であるがゆえに、発生しやすいトラブルがあるのも事実です。
チーム医療でよく発生するトラブルとして挙げられるのが、コミュニケーション不足です。医師、看護師、薬剤師など、それぞれが専門用語や略語を使っています。そのため、お互いの意思疎通がうまくいかないことがあります。意思疎通が上手くいかないことで、それぞれが情報交換に消極的になることもあるといいます。また、忙しさから、報告や連絡、相談が不足し、誤解が生じるケースもあるようです。
そして、人間関係のトラブルも発生しやすい傾向にあります。年齢や経験、価値観の異なる医療スタッフが意見交換をするとなれば、当然、衝突は避けられません。特に、医師と看護師など上下関係のある職種間では、意見が言いづらい雰囲気があり、トラブルに発展してしまうケースが多いようです。
こうしたチーム医療におけるトラブルを未然に防ぎ、円滑な人間関係を築くためには、日頃からチームメンバー同士で積極的にコミュニケーションを取ることが欠かせません。その中では、異なる職種の医療スタッフを尊重し、敬意を払うことが大切です。自分の意見ばかりを押し通すのではなく、協調性を意識することで、良好な人間関係を築くことが可能になります。